目的に合わせて使い分けよう!ココナッツとココナッツウォーター

目的に合わせて使い分けよう!ココナッツとココナッツウォーター

各メーカーから次々と発売され、気軽に購入できるようになったココナッツウォーター。
ミネラル補給としてスポーツドリンクの代わりに飲んでいる方も多いのではないでしょうか。

また、ココナッツからとれるココナッツオイルはダイエット効果で知られ、昨年大流行しました。さらにココナッツからはココナッツミルクという成分も採れます。

このココナッツウォーター、ココナッツオイル、ココナッツミルク、それぞれに含まれている成分に違いはあるのでしょうか。
そこで今回は、3つの成分の違いや特徴、どんな方にお薦めなのかをご紹介します。

ココナッツとは?

ココナッツウォーターとココナッツミルクそして、ココナッツオイル。この3つの違いは何でしょうか。

3つの違いの前にまずは、ココナッツについてご紹介します。

ココナッツとは、ココヤシの木からとれる果実。ココヤシは東南アジアや南米、アフリカ西海岸などの年間気温20度以上降水量1500ミリ以上ある、赤道付近の国々に生息している植物です。

ココヤシは種を植えてからおよそ7年で実(ココナッツ)がなります。ココナッツの実は外側から、外果皮、中果皮、内果皮と呼ばれる3層の皮で覆われていて、その内側に胚乳と胚乳液があります。

若い果実の外果皮は緑色をしていて、中はたっぷりの胚乳液で満たされています。この胚乳液がココナッツウォーターです。

この若いココナッツは胚乳部分が薄く、ココナッツミルクやココナッツオイルを取るには適していません。ココナッツミルクやココナッツオイルに使用するココナッツは、さらに古いココナッツを使用します。

ココナッツの実は古くなるにつれて外果皮が茶色くなり、中果皮は繊維質に変化します。中の香りも皆さんがご存知のようなココナッツ独特の香りに変化します。

同時に実の中身も変化し、透明だったココナッツウォーターは白く濁り量も減少。代わり胚乳部分は厚くなり、硬くなります。

ココナッツミルクやココナッツオイルはこの古いココナッツの胚乳の部分から抽出します。

ココナッツミルクは、胚乳部分のみを取り出して摩り下ろしたものに水を加え、それを濾して胚乳部分を取り除いて抽出した液体です。白いミルクのような液体には、中鎖脂肪酸などの栄養価が詰まっています。

このココナッツミルクは油分と水分が乳化した状態ですが、ココナッツオイルはココナッツミルクを圧搾してオイル成分のみを抽出して作ります。

このようにココナッツウォーター、ココナッツミルク、ココナッツオイルは同じココナッツの実から採っていますが、使用するココナッツが異なります。そのため、ココナッツウォーターとココナッツミルクでは、含まれていている成分に違いが出てくるのです。

ココナッツオイルの成分

はじめに、ダイエットに効果的と大流行したココナッツオイルからご紹介します。ココナッツオイルのどんな成分がダイエットに効くのでしょうか。

ココナッツミルクからオイル成分だけを抽出したココナッツオイルには、ラウリン酸を中心に中鎖脂肪酸などの成分が豊富に含まれています。

多くの植物性の油脂が長鎖脂肪酸であるのに対し、ココナッツオイルに含まれている脂肪酸は中鎖脂肪酸。

長鎖脂肪酸は小腸から吸収された後、リンパ管を通って脂肪組織や筋肉組織として貯蔵されます。そしてブドウ糖が不足した時に分解され、エネルギーとして使用されています。

しかしココナッツオイルに含まれる中鎖脂肪酸は、小腸から肝臓へ直接通じている門脈を通って分解されます。そのため吸収が早く、その後も脂肪として貯蔵されることなく素早く分解されて、エネルギーとして使われます。

中鎖脂肪酸は体の中に入ってからおよそ3時間で分解のピークを迎え、10時間で全て分解されます。これは、長鎖脂肪酸と比べて4倍の速さです。

また中鎖脂肪酸は善玉コレステロールを増やす効果もあります。善玉コレステロールは血液中にある余分なコレステロールを回収して肝臓まで運ぶ役割をします。

血液中に余分なコレステロールが増えると、血液はドロドロになって詰まりやすくなり、動脈硬化の原因となります。しかし、善玉コレステロールが増えれば血中にある余分なコレステロールは肝臓に運ばれるので、血液の通りもスムーズに。

血液中にあるコレステロールを数値化したコレステロール値は、男性は40代から高くなる傾向がありますが、女性は50代に入ってからぐっと高くなる傾向があります。今のうちから中鎖脂肪酸を積極的に摂取して、将来コレステロールで悩まないようにしたいですね。

ココナッツミルクの成分が作り出すケトン体とは?

次にココナッツミルクについてご紹介します。

ココナッツミルクとココナッツオイルは同じ胚乳の部分から抽出したものですので、成分に大きな違いはありません。しかし、ココナッツミルクはオイルに比べてさらに吸収が早く、ケトン体も素早く合成されるのが特徴です。

ケトン体とは、体内でブドウ糖が不足している時にブドウ糖の代わりとなって脳やその他臓器のエネルギーとなる物質です。

通常体のエネルギーはブドウ糖と脂肪酸が燃焼されることで発生します。しかし脳のエネルギーに関してはブドウ糖のみが使われ、脂肪酸を利用することはできません。

そのため、ダイエットや飢餓状態でブドウ糖が不足すると肝臓は脂肪酸を分解して脳のエネルギーとして使用できるケトン体を作り出します。ケトン体は脳以外の他の臓器でもエネルギーとして消費されます。

このようにケトン体はいざという時の救世主的な役割を持つ成分ですが、最近ではこのケトン体のダイエット効果が注目されています。

ケトン体は、体に溜まった脂肪を分解することでできる成分ですから、ケトン体がたくさん作り出されれば、ダイエットになりますよね。

ココナッツミルクに含まれている中鎖脂肪酸は体の中に入るとケトン体へと変化し、エネルギー源として消費されます。

中鎖脂肪酸はココナッツオイルにも含まれていますが、ココナッツミルクの方が素早くケトン体となり消費されるので、より体に溜まりにくいのです。

これは、ココナッツミルクが油と水分が合わさった乳化されている状態であることと関係します。通常摂取した油分(脂肪分)は分解される前に、十二指腸に運ばれて胆汁と混ざり合い乳化、その後分解・吸収されます。

このように油分は乳化することで初めて分解されるのです。ココナッツオイルの場合は、はじめに乳化する必要があるので、ココナッツミルクよりも時間がかかります。

ココナッツミルクは最初から乳化した状態ですのでその分早く分解でき、結果ケトン体も素早く合成することができるのです。

ココナッツウォーターの栄養価

最後にココナッツウォーターの特徴をご紹介します。ココナッツウォーターにはどんな成分が含まれているのでしょうか。

ココナッツウォーターには、カリウム、マグネシウム、マンガンなどの電解質が豊富に含まれていて、天然のスポーツドリンクともいわれています。

電解質とは、水に溶けると電気を通す物質のことです。私たちの体内の60%は体液が占めていて、体液は電解質を含んでいます。電解質は細胞の浸透圧を調整したり、神経や筋肉伝達など重要な役割を担っています。

電解質の一つであるカリウムは、ナトリウムと共に働いて筋肉の収縮、弛緩を調節しています。またマグネシウムは骨や歯を形成する際に必要な成分であるとともに、体の中の300種類もの酵素の働きを活性化する作用があります。

そして40代の女性に1番必要な電解質がマンガンです。マンガンは軟骨の形成に必要な成分で不足すると骨が脆くなる骨粗しょう症になる危険も。

骨量は男女ともに30代後半をピークに減少していき、40代になると骨粗しょう症になる可能性が高くなります。特に女性の場合は女性ホルモンが減少することも関係して、より骨密度が低下するのです。

骨の形成にはカルシウム以外にもマンガンやマグネシウムが必要です。ココナッツウォーターには骨の形成に必要なカルシウム、マグネシウム、マンガンが豊富に含まれているので、骨粗しょう症の予防に効果的です。

またカルシウムとマグネシウムを摂取する際にはバランスが大切。ベストバランスはカルシウム:マグネシウムが2:1です。ココナッツウォーターには、100g当たりカルシウム11mg,マグネシウム6mgを含んでいますから、ピッタリのバランスですね。

いつ飲めばよい?ココナッツウォーターのベストタイミング

さまざまな健康効果があるココナッツウォーターですが、飲み過ぎると体が冷え過ぎてしまう恐れがあるあります。基本的に南国の食べ物には体を冷やす作用がありますので、冷え性の方や、妊婦さん、生理中の体を温めた方が良いには飲み過ぎないようにして下さい。

ココナッツウォーターは運動後やお風呂上りなどの体が火照った時に飲むのがベストタイミング。特に運動後の汗をかいた後はミネラルが不足していますからココナッツウォーターはピッタリでしょう。

ミネラルの補給やダイエットなど、求める健康効果は人によって様々。ココナッツ製品を選ぶ時は、自分に必要な栄養が含まれているものを選びましょう。

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