なつめで冷え性を改善!貧血や血流改善にもオススメの棗とは?

なつめで冷え性を改善!貧血や血流改善にもオススメの棗とは?

皆さんはなつめをご存知ですか?

古代中国では桃、李、杏、栗に棗(なつめ)の5つを五果と呼び、五臓の働きを養う果物として重宝されていました。なつめはこの5つの果物の中で日本人には1番馴染みのないものかもしれませんね。

日本では生のなつめは手に入りにくいので、ドライフルーツとして販売されていることが多いですが、しっとりとした甘さがあってとても食べやすい果物。

また、美容や健康に効果的な栄養素もたっぷりと含まれているので、今まで健康効果の高い食べ物に挑戦してきたけど味がイマイチで続かなかったという方にお薦めです。

それではなつめにどんな栄養素が含まれていて、どんな効果があるのか、詳しく見てみましょう。

なつめとは?

なつめ(棗)は、クロウメモドキ科の落葉高木になる赤い色をした果実。外見はデーツに似ていますが、デーツより少し小さく丸みを帯びた形です。

味も、デーツは甘くねっとりとしているのに対し、なつめは酸味があり、さっぱりとした味。
ドライフルーツや中華料理の材料にも使われています。

また韓国でも、サムゲタンなどの料理の他にテチュ茶の材料として使われます。テチュ茶とは、なつめと生姜を煮出して砂糖や蜂蜜で甘みを加えたお茶で、韓国では昔から親しまれています。

なつめは漢方薬としても使用されていて、なつめを乾燥させた大棗(たいそう)は血流の改善や細胞の代謝をサポートする効果がある事で知られています。

日本ではあまり馴染がありませんが、中国や韓国では、昔から馴染のあるなつめ。一体どんな成分が含まれているのでしょうか。

貧血や血液ドロドロを改善して体を温める

なつめは鉄分や葉酸、ビタミンPと呼ばれるフラボノイド類を豊富に含んでいます。これらの成分は女性に多い冷え性の改善が期待できるのです。

女性に多い冷え性。ライフメディアのリサーチバンクによると約8割の女性が、自分は冷え性だと感じているそうです。
参考サイト://research.lifemedia.jp/2012/11/121114_hiesyo.html

体が冷える原因はいくつかありますが、その中の一つに貧血があげられます。確かに貧血気味の女性は顔色も悪く、いつも寒そうなイメージですが、貧血と冷えはどんな関係があるのでしょうか。

鉄分不足による冷え

貧血は血液中の鉄分不足によって起こります。赤血球の主成分であるヘモグロビンは鉄とポルフィリン、そしてタンパク質であるグロビンが結合してできたものです。

この赤血球の主成分であるヘモグロビンには、酸素と結合する性質があり、肺まで運ばれてきた血液は、そこで酸素と結合します。

その後、血液は酸素と一緒に全身に運ばれ、各臓器までたどり着くと、そこにある二酸化炭素を回収し、その代わりに結合していた酸素を離します。各臓器はこの運ばれてきた酸素を原料として熱エネルギーを発生させます。

その後熱は、血液にのって体の末端まで運ばれます。こうすることで臓器や筋肉のない部分にも熱が伝わり、体全体の体温が一定になるのです。

しかし鉄が不足するとヘモグロビンが作り出せずに酸素不足となり、各臓器の働きが低下、エネルギーや熱も作り出せなくなり体が冷えるのです。

このように貧血と冷え性には深い関係があり、貧血を改善することで冷え性も緩和されます。

特に女性の場合は月経によって毎月大量の鉄が失われますので、男性に比べて貧血になりやすく、体も冷えやすくなっています。なつめのような鉄分が豊富に含まれている食べ物を摂取して不足しがちな鉄分を補うとようでしょう。

葉酸不足による冷え

貧血には先ほどご紹介した鉄分不足による貧血(鉄欠乏性貧血)の他に、悪性貧血という葉酸不足によって起こる貧血があります。

葉酸は妊婦に必要な成分でお馴染みですが、実はこの悪性貧血や冷えの改善・予防の効果もあるのです。葉酸は造血のビタミンと呼ばれ、赤血球が巨大になってしまう悪性貧血を予防します。

葉酸は細胞の核にあるDNAを合成する際に不可欠な成分で、不足すると赤血球の分裂・増殖が上手くいかず、赤血球になる前の未熟な細胞(赤芽球)が巨大化します。

すると血中の赤血球は不足した状態になるので、鉄欠乏性貧血と同じく酸素不足が起こって冷え性につながります。葉酸は正常な赤血球を作り、血流を促進するためにも必要な成分なのです。

なつめには鉄分の他に、葉酸を豊富に含んでいますから、鉄欠乏性貧血と悪性貧血の両方の予防改善に効果があります。

悪玉アミノ酸ホモシステインとは

悪性貧血に効果のある葉酸ですが、最近の研究によると葉酸不足はホモシステインというアミノ酸を増加させ、血流を低下させることがわかっています。

アミノ酸は人の体の元となるタンパク質を形成する成分。アミノ酸であるホモシステインは、肝臓の働きを助ける作用のあるメチオニンがリサイクルされる際に一時的に生成される成分で、悪玉アミノ酸とも呼ばれています。

ホモシステインは、葉酸が足りている時には再びメチオニンに還元されるか、毒物を体外へ排出する効果があるシステインへと変換されます。しかし、葉酸が不足すると変換できず、ホモシステインが増加。

増加したホモシステインはやがて肝臓から血中に流れ出ます。流れ出たホモシステインは血中の悪玉コレステロールと結びついたあと、マクロファージという赤血球に取り込まれて血管内に沈着してしまい、血液の流れを滞らせてしまうのです。

血液の流れが阻害される訳ですから、血流が低下して体が冷えやすくなりますし、悪化すると動脈硬化を起こす可能性もあります。

特に女性の場合は40代後半から50代半ばの閉経を過ぎた頃は、急激に血中ホモシステイン値が上昇する傾向があります。

葉酸はメチオニンがホモシステインに変化した後、最終的にメチオニンやシステインと言った良いアミノ酸に変わる際にも必要な成分です。ホモシステインが増加して血流が滞ることの無いように葉酸を摂取しましょう。

ビタミンPで健やかな血管をキープして冷えの改善へ

さらになつめはビタミンPと呼ばれる、健やかな血管をキープするために欠かせない成分も含んでいます。

ビタミンPとは、ヘスぺリジン、ルチン、ケルセチンの総称。ビタミンPはビタミンではなく有機化合物ですが、ビタミンのような生理作用があることからこの名前が付けられました。

このビタミンPには、血管を健康に保つ効果があり、以下のような効果が期待できます。

ルチン…ルチンには傷ついた血管の修復作用や、老化して弾力の衰えた血管を正常な状態に戻す働きがあります。これにより血流がスムーズに流れるようになります。

ヘスペリジン…ヘスペリジンはポリフェノールの一種で抗酸化作用があります。血中のコレステロールが酸化して粘性の高い過酸化脂質になるのを食い止め、血液をサラサラの状態にしてくれます。

またへスペリジンは、肝臓でブドウ糖から脂肪酸が生成されるのを抑制する作用と、今ある脂肪酸の分解を促進する作用があり、中性脂肪の減少にも効果があります。

中性脂肪は粘性が高く、血液中に増えすぎると血流が低下する恐れも。血流の悪化は体が冷える原因となりますし、動脈硬化などの生活習慣病の原因ともなります。ヘスペリジンは血流低下による冷えの解消や、生活習慣病予防にも効果があるのです。

ケルセチン…ケルセチンもヘスペリジン同様に抗酸化作用があり、血液の酸化を予防。サントリーが行った実験の結果、ケルセチンには赤血球の酸化を防ぎ、柔軟性を保つ作用があることが判明しました。

赤血球は血液の主成分となる成分で、酸素を体に運ぶ役割を果たしています。赤血球が酸化すると硬くなったり、細い毛細血管を通れなくなったり、壊れやすくなって酸素を上手く運べなくなってしまうのです。

ケルセチンが赤血球の酸化を防ぐことで血液の流れを順調にし、冷えの解消にもつながります。

なつめを気軽に摂取!テチュ茶を作ろう

このように冷え性や貧血に効果のあるなつめ。とは言ってもどんな風に食べたら良いのか分からない方も多いのではないでしょうか。

なつめの栄養分を簡単に摂取できるのがテチュ茶。

ほんのりと甘いテチュ茶を飲んだ後は体がポカポカして温まります。

テチュ茶の作り方はとっても簡単。

<材料>
・なつめ(乾燥) 10個程度
・生姜 2~3スライス
・水 約1リットル
・はちみつ お好み

鍋にお水を入れ、沸かしたらなつめ、生姜を入れて弱火で煮詰めます。お湯が半分程度(大体20~30分程度)まで減ったら火を止めてはちみつ(なければ砂糖)で甘みを加えます。

クコの実を加えるとより本格的な味になります。(クコの実を加える時は煮出した後に入れてください)

更に毎日作るのが面倒という方は、なつめジャムを作り置きしておけば、お湯で薄めるだけでテチュ茶が楽しめます。

<材料>
・なつめ(乾燥) 150g
・生姜 4~5スライス
・はちみつ 大匙3
・水 150㏄

なつめは1晩水に入れてふやかしておきます。柔らかくなったなつめから種を取り、みじん切りにします。生姜も細かく切ります。

なつめ、生姜と水150㏄を鍋に入れて、弱火で煮込みます。ちょうど良い硬さになったら火を止めてはちみつを加えたら完成です。

甘さは各自お好みで調節してください。冷蔵庫に保管しておけば、テチュ茶が飲みたくなった時になつめジャムスプン1杯をカップに入れてお湯を注ぐだけで完成です。

パンやクラッカーにそのままつけて食べてもおいしいですよ。

食べ合わせも気をつけて!効率よく摂取

いかがでしょうか。なつめは女性に多い冷え性や貧血の改善効果の優れた食材。積極的に取り入れて健康をキープしたいですね。

ただし、なつめを食べた後のコーヒーは控えたほうが良いでしょう。コーヒーやお茶に含まれているタンニンは鉄分の吸収を阻害してしまうのです。

逆にビタミンCは鉄との相性が良いので、なつめと一緒にビタミンCの多いものを摂取すると良いです。食べる時は組み合わせも考えて効率よく取り入れたいですね。

40代以降の更年期症状が気になる方は、体の冷えがホルモンバランスを乱し、更なる更年期症状の悪化を生み出します。気づいてなくても下半身が冷えているということもありますから、適度な運動で代謝を上げると共に、なつめを摂取して体を温めましょう。

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