PMSやつらい生理痛に!女性の味方月見草油の効果とは?

PMSやつらい生理痛に!女性の味方月見草油の効果とは?

皆さんは月見草ってご存知ですか?月見草はヨーロッパに生息する植物で、日本ではマツヨイグサの名前でも知られています。

実はこの月見草から取れる油には生理痛や生理前症候群(PMS)など、女性特有の悩みの改善に効果があり、サプリなどにも配合されています。

そんな毎月のつらい症状を緩和してくれる月見草油。今回は月見草油の成分とその効果をご紹介します。

月見草油とは

月見草はアカバナ科マツヨイグサ属に属する二年草で、夕暮れに黄色の小さな花が咲き、一晩中咲き続けます。夕暮れから花を咲かせることから英名ではEvening primrose(イブニングプリムローズ)、和名では待宵草(マツヨイグサ)と呼ばれています。

北アメリカが原産で先住民が昔から咳止めや痛み止めの内服薬として使用していました。17世紀になってヨーロッパへ、日本には観賞用に幕末に伝えられたとされています。

月見草油は種子を圧搾して抽出した油で、月経前症候群(PMS)や生理痛、アトピーにも効果があり、ヨーロッパでは薬用植物として扱われています。

月見草油のどんな成分がこれらの症状に有効なのか見ていきましょう。

リノール酸の効果

月見草油の成分のほとんどはリノール酸という必須脂肪酸で構成されています。必須脂肪酸とは人間の体では作り出すことのできない脂肪酸のことで、健康を維持するためには食べ物から摂取する必要がある脂肪酸のこと。

このリノール酸は体内に入るとγリノレン酸(ガンマリノレン酸)と言う重要な脂肪酸に変換されます。このγリノレン酸こそが女性に嬉しい効果をもたらすのです。

変換されたこれらの脂肪酸にはどんな効果があるのでしょうか。

PMSや生理痛に効く!γリノレン酸の効果

γリノレン酸の女性に嬉しい効果としてはじめに紹介したいのが生理痛や生理前症候群(PMS)の緩和です。

PMSは腰痛、頭痛などが生理前になると現れたり、肌荒れやイライラなどが起こる症状で、女性ホルモンのバランスが不安定になると起きると考えられています。また生理直前や生理中に下腹部が痛くなる生理痛は女性にとって悩みの種。

γリノレン酸にはそんなPMSの症状や生理痛などの痛みに対する症状を改善する効果があるのです。

まずは生理痛の痛みが起こる仕組みについて紹介しましょう。

生理の痛みにはプロスタグランジン(PG)というホルモンに似た成分が関係しています。PGとは血圧や血糖値を降下させたり、血管を拡張させたり、子宮の収縮作用などの調節作用に必要な成分。

PGにはいくつかの種類がありますがその中の1つであるPGE2は痛みや炎症を促す物質として知られていて、生理痛や出産時の陣痛の原因になる成分です。

PGE2は生理の経血をスムーズに排出させるために必要ですが、過剰に分泌されると子宮の収縮が過剰になり、必要以上に腹痛や腰痛などを起こしてしまいます。

特に体が冷えていると生理痛の痛みを感じるという方は、PGE2が原因となっていることが多いです。体が冷えると血流が悪くなり、子宮内にPGE2が滞ってしまいます。過剰な量のPGE2は子宮の収縮を強して痛みが増すのです。

改善策として体を温めて血行を促すことと、プロスタグランジンE1(PGE1)の分泌を促すことが重要です。PGE1とは血管拡張作用や抗炎症作用のあるPGで、血管を拡張して血流を促したり、子宮の収縮を緩める作用、炎症を鎮める作用などがあります。

γリノレン酸はPGE1の材料となる成分で、子宮の収縮を緩めPMS症状や生理痛を軽減する作用があるのです。

プロスタグランジンE1とプロスタグランジンE2

γリノレン酸から作られるPGE1は、血管の拡張作用や抗炎症作用、ホルモンの分泌を正常に整えます。一方でPGE2は血管や子宮を収縮したり、炎症を起こさせる成分。

このように聞くと、PGE2は体に害のある成分のように感じますが、生理の経血をスムーズに排出するためには必要な成分。PGE2と反する働きのあるPGE1がバランスよく存在していることが大切なのです。

しかしPGE1の材料となるγリノレン酸はごく限られた食べ物にしか含まれておらず、不足しがち。

一方PGE2は牛肉や豚肉、乳製品や甘いスイーツなどの脂肪分が材料。現代の西洋化された食生活ではPGE2の材料となる食べ物を多くとりすぎてしまっている方が多いのです。

PMSや生理痛が酷いという方はPEG2の原料となる肉や糖分の摂取を控えるとともに、γリノレン酸を豊富に含んでいる月見草油を摂取しましょう。

肌の保湿やアトピーにも!γリノレン酸の美肌効果

またγリノレン酸には肌を保湿する効果もあり、γリノレン酸を含む月見草油は化粧品などにも使用されています。

γリノレン酸は体の細胞に含まれている脂肪酸の一つで、他の脂肪酸に比べて最も細胞膜に取り込まれやすい成分。

細胞膜は細胞の一番外側にある二重の膜で、細菌などの外敵が侵入するのを防ぎ栄養分や水分などの細胞に必要なものを通す役割があり、肌の水分量の調節機能を果たしています。

この細胞膜はリン脂質という油から構成されていますが、γリノレン酸はこのリン脂質を組織している脂肪酸の一つ。γリノレン酸が不足すると、この細胞膜が脆弱になり、肌のバリア機能が低下して水分が蒸発し乾燥肌となるのです。

肌のバリア機能が低下した肌はターンオーバーも正常に行われなくなります。するとシミやシワができやすくなり、肌の老化を早めてしまうのです。

γリノレン酸は肌の水分を保持してバリア機能を高める働きがあり、乾燥肌の改善効果があります。

更に、γリノレン酸はアトピー性皮膚炎と関わりがあることが分かっています。
アトピー性皮膚炎は湿疹や極度の乾燥によるかゆみなどを伴う慢性の炎症。

アトピー性皮膚炎の患者の血中のγリノレン酸量を調べた所、通常の半分程度の量しか検出できなかったそうです。このことからアトピー性皮膚炎とγリノレン酸には深いかかわりがあることが伺えます。

イギリスのブリストル大学が軽度から中位度のアトピー患者127人の子供と240人の成人を対象とした臨床実験によると、ステロイド剤を使用していた際には改善されなかったアトピーが、γリノレン酸の投与によって改善が見られました。

このアトピー患者に対するγリノレン酸の効果は世界各国で実験や研究が行われていて、特に痒みに対する効果に優れていることもわかっています。イギリスやフランスを始めとするヨーロッパでは、γリノレン酸がアトピー治療の医薬品として使用されています。

月見草油の注意点

そんなアトピー症状やPMSの改善効果のある月見草油ですが、摂取の際の注意点もあります。

月見草油には抗血栓作用があるので、血液を固まりにくくするワルファリンなどの抗凝固薬を服用している人は、出血が助長されることがあるので控えた方が良いでしょう。

また中には月見草油に含まれているγリノレン酸がプロスタグランジンE1に上手く変換されないといった方もいるようです。プロスタグランジンE1に変換されないと逆に炎症を悪化するケースもあります。

この場合、EPAやDHAと言った他の必須脂肪酸と一緒に摂取するとリスクが軽減されるといわれています。

いずれにしてもサプリなどで摂取する時は、始めは最低量の摂取から初めて自分の体質に合うか慎重に確かめましょう。

目的に合った容量を

いかがでしょうか。PMSや生理痛など、女性特有の痛みやアトピー性皮膚炎に効果のある月見草油。γリノレン酸は普段の生活ではなかなか摂取できないので気になる方はサプリで摂取してみてはいかがでしょうか。

アトピー性皮膚炎による湿疹や痒みには1日6~8g,PMS症状の緩和は1日3gが良いとされています。体に良いγリノレン酸も過剰な摂取は逆効果となることがあります。

それぞれの求める効果によって適切な量を飲み分けて健やかな毎日を送りましょう。

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